アマゾン旅行

ブラジル滞在時、アマゾン河流域のマナウス(Manaus)とマラジョー島(Ilha do Marajó)に行った。

まず、マナウス旅行の記録を紹介する。

マナウスは、アマゾン河の支流、ネグロ川の北岸に位置する。

今回の旅行では、マナウスの近くの宿舎で2泊し、マナウスに戻って市内で1泊した。


下の図の濃い色の青い線がアマゾン河。





日本語ガイドの野沢さんとマナウス空港のレストランで合流。

その後、空港から車で船着場に向かった。



マナウスから小さなボートに乗って宿舎に向かう途中、猛烈な雨が降ってきた。

雨と湿気でアマゾン(Amazon)らしい雰囲気。

ただし、旅行した時期は、雨期が始まる前で、水位は低かった。

水位が低いために釣りや動物ウォッチングがし易いとのこと。

赤道が近い割には暑くなかった。




宿舎は、ネグロ川沿いの入江にあった。

左の写真の宿舎は、水位が変化するのに合わせて上下できるように、水に浮いている。

雨期になると10m以上も水位が上がるようで、全く違った風景を見ることができる。

ここは4つ星ホテルというコンセプトのジャングルホテル。

全室ベランダ付き、クーラー完備。

インフラが整っており、ホテルの中にいる間はジャングルの中にいることを忘れてしまうほど。


宿舎には、客室、レストラン、プールがついていた。

ちょっとした演奏会ができそうなホールや子供が遊ぶための遊具も完備。

宿舎の向こう側に見える森の中に行きたければ、小さな橋を渡って行くことができる。

ネグロ川の水質は酸性のため蚊の発生が少ないようで、虫さされに悩まされることはなかった。




レストランの食事はビュッフェスタイル。

好き嫌いがある人でも問題なく滞在することができるようになっていた。

味も悪くなかった。










到着した日の夜、船に乗ってワニ観察ツアーに出かけた。

現地のガイドさんが真っ暗な岸に降りて小さいワニを捕まえ、希望者に持たせてくれた。











私もワニを持たせてもらった。

ワニに噛まれないように、教えられた位置を強く握ったことだけ覚えているが、どんな感触だったか覚えていない。

たぶん、気持ちに余裕がなかったと思う。



次の日、船に乗って釣りを楽しんだ。

写真の左手前のおじさんが日本語ガイドの野沢さん。

野沢さんはピラニアらしい魚を釣った。

慣れると面白いほど釣れるようだが、慣れる前に時間切れになった。

収穫ゼロ。





陸に上がって少し歩くと木製の建物があり、インディオが迎えてくれた。



















インディオの踊り。

踊っている人たちは、商業化された世界でインディオの演技をしているのだろうが、森の奥には言葉が通じないような本当のインディオがいるということをテレビで見たことがある。

過去の文化ではなく、現在も生きている文化だと思って見た。







ボートに乗って帰る途中で見た夕日。

川といっても海のように、とにかく広い。













次の日、ジャングルトレッキングに出かけた。

現地のガイドさんが手を付けている木には大型のアリが這っていて、ガイドさんが手を付けたとたんに体の方に移動を始めた。

当然、全身にアリが這うことになる。

見ているだけでモゾモゾしてきた。

見ている人が気持ち悪くなるパフォーマンスは、やめてほしいと思った。

ガイドさんの努力は認める。


2河川合流点。

マナウスの下流10kmの地点でネグロ川とソリモインス川が合流している。

ふたつの川の色が混じり合わず、違った色のまま何キロも流れ下っているようすを見ることができた。

写真の手前と向こう側の色が違う。






国立アマゾン研究所(INPA)を見学し、たくさんの植物を見た。

出口の近くまで来たとき、横にある木の上でバキッ、バキッという音が・・・・何だろう?

上を見て音の原因を捜すと、ナマケモノを発見。

珍しい動物を見ることができてラッキーだった。












マナウス市と対岸のイランドゥーバ市を結ぶ橋。

全長3.6Km。

水位が低いため、橋脚の鉄骨部分が見えていた。

マナウスで作った工業製品をトラックで運ぶために活用するようだが、ブラジル内の交通事情を考えると、ここで使った大金が効果を発揮するにはかなり時間がかかると思う。





アマゾナス劇場。

過去、ゴムを売って儲けた人たちが建てたオペラハウス。

ヨーロッパから輸入した建築材を使用しているとのこと。

ここ以外は、市営市場にも立ち寄った。







停泊していたフェリー。

何日も船に乗るため、ハンモックを持っていく必要があるらしい。











【スケジュール】


Data
Horário
Ação
Lugar
Nota
15/11
(qui)
4:40
Partida(Apt)
Apt

9:21
Partida(CNF)
Belo CNF
T4-5572 10:10→13:50
10:55
Chegada(MAO)
Manaus MAO

14:00
MAO→Porto

Casa do pão de Queijo
15:20
Porto→Lodge 40分間
Jungle Palace
日本語ガイド(野沢さん)
19:00
ワニ見学
近くの川

20:00
Jantar
Jungle Palace

16/11
(sex)
7:00
Café da manhão
Jungle Palace

8:00
川の自然観察

9:00
ピラニア釣り

12:00
Almoço
Jungle Palace

14:00
水泳
ホテルのプール

16:00
インディオの踊り


17:30
夕日


19:00
Jantar
Jungle Palace

17/11
(sab)
7:00
Café da manhão
Jungle Palace

8:00
Lodge⇒Manaus港



Manaus港⇒合流点



2河川合流点観光
川、島(ハス観察)
ピラルクに餌やり
18:00
Chegada(Hotel)

Krystal Hotel Manaus
19:00
Jantar
ホテル近くのピザ屋
18/11
(dom)
6:50
Café da manhão

8:00
Partida(Hotel)



Manaus市内観光
国立アマゾン研究所
サル、ナマケモノ
13:00
Chegada(MAO)
MAO

14:52
Partida(MAO)

AD5303
20:22
Chegada(CNF)
Belo CNF

1:10
Chegada(Apt)
Apt







ここまで、マナウスの記録。


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ここからは、アマゾン河の河口にあるベレン(Belém)とマラジョー島(Ilha do Marajó)の旅行記を紹介する。







一緒に仕事をしている通訳さんから事前に情報を入手した。

通訳さんは、マラジョー島に渡れば旅行会社の車が待っていて、宿やツアーを選択することができ、予約する必要はない、とのコメント。

そこで、ベレンまでの飛行機とベレンのホテルだけ予約して出発した。

ブラジル内の旅行で予約せずに出発したことはなかったので、初めての経験だった。

結果、予約しなかったおかげで困ることが多かった。

とはいえ、困ったことが多かったおかげで記憶に残る旅行になった。


まず、ベレンで1泊。

次の日にマラジョー島に渡ろうとしてホテルで船の時間を確認すると、朝の船には間に合わず、午後の船に乗るしかないとのこと。【予約せず困ったこと①】

午後まで待つしかなかったので、道を走っているタクシーを捕まえて、半日観光することにした。


パラー州の州都であるベレンは、人口150万人の大都市。

1616年に造られたカステロ要塞を築いたのがこの町の始まり。

古い大砲が残っていた。

赤道に近い割にそれほど暑くない。









動物園を案内してもらった。

この写真の左手にいる太っちょのおにいさんがタクシーの運転手。

今回は市内観光のガイドを兼ねている。

たまたま出会った旅行者に何か教えていた。

動物園にはジャガー、鳥、カメなどがいた。



ここ以外にも、市場、マンゴー並木、旧市街、公園などを廻った。







やっとマラジョー島に向かうフェリーに乗船。

長距離旅行用のフェリーではないため、椅子に座るタイプで、ハンモックを持ち込むタイプではなかった。

けっこう大きい。









向こう岸は見えるが、距離が推定できないくらい遠い。

海ではないので、大きい波はなかった。

途中で雨(スコール)が降ってきて、船員さんが慣れた手つきで船の横のシートを下げた。

頻繁に雨が降るのだと思う。

約3時間でマラジョー島カマラ港に着いた。







マラジョー島は、アマゾン河の河口に浮かぶ島。

世界最大の中洲といわれ、九州とほぼ同面積ほどの大きさ。

船着場にはたくさんのバス(バン)が待っていて、その中の一つに乗った。

船着場近辺に宿泊できそうな建物は見当たらない。

バス(バン)は左の写真の渡し舟の場所まで運んでくれた。






日中に見た渡し舟が左の写真。

この船に乗る方法がわからずに困った。【予約せず困ったこと②】

予約がいるのか、チケットを買うのか、現金を払うのか迷ったが、結局、とにかく乗れば無料で運んでくれた。

この船に乗っているときに暗くなってきて、宿舎が決まっていないことが不安だった。

一緒に渡し舟に乗っていたサッカーチームのおじさんたちに聞いてみた。

すると、一軒の宿舎を教えてくれた。







バイクタクシーには、このとき初めて乗った。

5分ほどで左の写真の宿舎に着いた。

この日、私以外の客はいなかったと思う。

知る限りのポルトガル語を使って、宿舎の人にジャングルトレッキングの場所を予約してもらった。









宿舎の前の道は舗装されていたが、あちこち穴があいていてでこぼこ。

そこからそれた道は舗装されていなかった。

道を歩いているのは牛と馬と少しの人。

田舎だな~と思った。

慣れるまでは牛が恐ろしかった。







馬が宿舎の前を歩いていた。

馬は、ときどき止まって落ちているマンゴーの実を食べていた。

マンゴーの実は、大きいマンゴーの木からボトボト落ちてくるので、馬が食べ尽くせないほどの数が落ちていて、ひとくち食べただけで次の実に移っていった。

牛も馬もどこかの牧場が放し飼いしていると思われる。







到着した次の日、予約してもらったジャングルトレッキングの場所を確認するため宿舎の受付に行ったが、誰もいなかった。

要するに、予約してもらった場所がわからない。

しょうがないので、前日散歩で見当をつけていた場所に行ってみたが、この日は営業していないとのこと。

別の場所だろうと言われて、電話でバイクタクシーを頼み、次の場所に行ってみた。

そこが正解の場所だったが、予約した時間に遅れてしまった。【予約せず困ったこと③】


予約した時間の次のグループに混ぜてもらってジャングルトレッキングに参加した。

ジャングルトレッキングは、ボート、水牛、散歩のパターンがあった。

別のお客さんも一緒だったが、横幅が大きい人ばかり。









マングローブの林の中を歩いた。



















水牛に乗って30分くらい森の中を移動した。

今回の旅行が、一番ブラジルらしい場所の旅行になった。
















以上、終わり。



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