真上の太陽

日本は北回帰線の北側にあるため、ほとんどの日本人は真上に太陽がくることを経験したことがない。

私がブラジル滞在時、南回帰線の少し北側(南回帰線と赤道の間)に住んでいたので、年に2回、太陽が真上を通過することを経験した。

そのことを記録しようと思って工夫してみた。


【参考】世界地図と回帰線の位置関係(Wikipediaより)

ファイル:Wendekreise.png
回帰線(かいきせん、英: tropic)は、赤道傾斜角の補角(地球では23度26分)より低緯度の地域である。至線(しせん)ともいう。

太陽が地表を照らす角度(太陽高度、仰角)は季節と時刻によって変化する。いちばん角度が大きくなる正午ごろの場合(このときの太陽の角度を南中高度という)、春分と秋分の日には赤道上で垂直に照らす。また北半球の夏至には北緯23度26分で、北半球の冬至には南緯23度26分で太陽が垂直に照らす。この緯度が最も高緯度で太陽が天頂に来る地域であり前者を北回帰線、後者を南回帰線、あわせて回帰線と呼ぶ。

まず、フリーソフト「つるちゃんのプラネタリウム」を使って太陽が真上にくる月日、時刻を調べた。

天気を気にしながら、その時刻の前に外に出て、電柱の影の撮影を開始。

少しづつ電柱の影が小さくなり、2011年11月19日12時35分、影が見えなくなったのを確認した。

そして、しばらくすると、さっきと反対側に影が見えはじめた。

太陽が真上を通過したことを確認した。





2011年11月19日 12時30分

電柱の影が西側にある

(写真右側が西)






(5分後)

11月19日 12時35分

電柱の影がない=太陽が真上







(10分後)

11月19日 12時40分

電柱の影が東側にある







太陽が真上になったとき、ついでに、私の足元を撮影してもらった。

私の影が小さい。

この日は天気が良くて、日差しが痛かった。








次の年(2012年)、前回は電柱の影の写真を撮影したが、電柱が垂直に立っていないという意見があると思って、別の方法に変えた。

新しい方法は、ベランダで定規の先にゴルフの練習用の玉を付けた紐を垂らし、その影が紙に写るようすを写真に収めた。





2012年1月24日 12時30分

玉の影が西側にある









1月24日 13時2分

定規と紐と玉の影が重なった=太陽が真上









1月24日 13時30分

玉の影が東側にある












別の方法でも試したが、天気が悪くて撮影できなかった。

日本では「太陽の位置は南側」が常識だが、回帰線より赤道に近いところにいると、太陽の位置が南側のときもあるし、北側のときもある。

そのため、ブラジルで住み始めたときは、方角と太陽の位置がスーっと頭に浮かばなかった。

しばらくしてから、季節と方角と太陽の位置がイメージできるようになった。




以上、終わり。




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