日本からブラジルに赴任したときの日記

2010年2月27日早朝、南米大陸(チリ沿岸)でマグニチュード8.8の大地震があった。

揺れと大津波のため800人以上の人が犠牲になったとみられている。

NASAによると、この地震の影響によって地球が変形し、地軸が約8cmずれたせいで1日の長さが100万分の1.26秒短くなった可能性があるとのこと。

そんな大地震があった翌日、私はブラジルで仕事をするために、南米大陸に向かう飛行機に乗った。以下、現地に着くまでの「自分メモ」を記載する。

もともとは下表の予定で出発した。

月日曜日場所時間便名内容
2/28日本            (中部)17:45発JL3086国内移動
 (成田)18:55着
20:00発JL0048日本出発
3/1サンパウロ (GRU)8:40着ブラジル到着
11:30頃南米事務所あいさつ
昼食
      (CGH)15:49発JJ3202ベロへ
      (CNF)17:05着ホテルへ
ベロホリゾンテ19:30会食
3/2ベロホリゾンテ(PLU)7:45空港へ
9:00発8R5562イパチンガへ
9:30着イパチンガ着
イパチンガ宿泊ホテル
3/3イパチンガ勤務


2010.2.28(日) 岐阜県~愛知県~成田出発
14:10
車に乗って岐阜県の妻の実家を出発。天気良好。運転は義理の弟で妻も同乗。妻は後からブラジルに行く予定にしていたので、今回は私ひとりで赴任した。
15:30
セントレアでJALチェックイン。2つのマイレージカードはどちらを使ってもいいと言われた。
「帰りのe-チケットはないのか?」、と聞かれ、たぶん1年後に帰ると答えた。「普通は帰りのチケットがあるんだよなぁ、すぐに帰れないなぁ」、と改めて思った。
ビザの有効期間も聞かれた。24MESESとは、24か月のことだと教えてあげた。
16:40
検査場へ。バックからパソコンが出しにくかった。すぐにラウンジに入ったが、飲み物と少々のつまみがあるだけで期待はずれだったのですぐに出た。
17:10
7番ゲートへ。テレビでチリの地震→津波のニュースをやっていた。
17:30
搭乗。04C前から4列目通路側。ビジネスクラスは半分も埋まっていない。私の左右の席は空席。
17:45
飛行機が動きだした。10分後離陸。CA(キャビンアテンダント)は20歳代。きれいな人ばかり。北に向かって飛び立ち左に旋回した。薄明るい。月がきれいに見えた。
18:05
ジュースがでた。ジュースを渡すとき、「揺れますのでお気をつけください」、とCAに言われた。JALのサービス向上が感じられた。対応よし。
18:45
成田空港着陸。全く問題なし。バスに乗って建物の中へ。しばらく歩くとJALの係員がサンパウロ行きの人を呼びとめていた。そこでJL48と書いたワッペンを手荷持に貼られた。
19:05
サンパウロ行きの人が全員集まってから係員と一緒に3Fの出国検査場へ。出国検査ではジャケットを脱いでカゴに入れる必要があった。買い物などの時間はない。本を買っておけばよかった。
19:45
搭乗開始。37Dの席で右は空席。CAは30~40歳代の女性。外人のCAもいたが、日本語は理解できる。耳栓、アイマスクは必要な人だけが取るようになっていて、AAのようにおみやげタイプではない。スリッパは各席に置いてあった。
20:35
成田離陸。滑走路を写した画像が前方のスクリーンに映っていておもしろかった。画像は悪いが地面が見える。CAがオレンジジュースとシャンパンを配った。シャンパンにした。座席前のモニターでNHKニュースを映した。食事のメニューが配られた。津波のニュースをやっていた。少し揺れだした。
21:30
ニュースは終了。食事の前の飲み物の種類を聞かれた。赤ワインにした。サラダが付いていた。他には、カクテル、ウイスキー、ビール、焼酎、日本酒、ソフトドリンクがあった。
22:10
食事のメニューを聞かれた。和食にした。ペットボトルの水が配られた。スイス/ベルンのおいしい食べ物のビデオを写していた。
01:00
寝た。乾燥防止にマスクは有効だった。
07:00
起床。座席の写真を撮っていたら、CAさんが撮ってくれた。お茶漬けを頼んで食べた。量が多かった。半分でいい。

座席の写真


















07:30
あと1時間でJFK空港に到着する。飽きてきたが気分は悪くない。提出書類を確認した。現地時間5:30。ニューヨークの気温は3℃。足が大きくなって靴が履きにくい。
08:30
JFK空港到着。飛行機のカメラが着陸の瞬間(滑走路)を映していておもしろかった。着陸してから駐機場に着くまで30分かかった。飛行機を降りるとき、カーデガンを忘れた人がいたのでCAさんに言ったら、JALのカーデガンとのこと。貸してくれることがわかった。建物の中に入り歩いている途中でTRANSIT CARDが渡された。入国審査(指紋、顔写真採取)へ。何か言われたがわからなかった。やる気なさそうな対応だった。外は真っ暗。そのあと機内預け荷物受取り場所を過ぎて荷物は受け取らずに外に出た。TRANSIT CARDを見せて行き先を聞いた。わかりにくい。近くのエスカレーターを上り上階へ。DepartureGateの前に並んだ。エスカレーターの下にもDepartureGateの前にもJL48Gate6と書いてあった。コンピューター、靴、ジャケットを別にして検査した。何も問題なかったが面倒。
09:40
Gate6の前に着いた。椅子に座って待った。日本人が多い。月がきれいに見えた。よく考えたら、携帯品・別送品申告書は日本に帰るときに出す紙なので書く必要はなかった。
10:40
現地時間8:40。搭乗案内が始まった。外は寒そうだが建物の中はそんなに寒くない。
10:50
機内の席に着いた。同じ37Dの席。周りの人はさっきと少し変わった。ブラジル人らしい人が多くなった。右隣りは空席。今日はアイマスクとマスクをもらった。CAは日本人もいるが外国人が前より多くなった。外国人のCAは日本語がだいたい理解できる。サンパウロまで8時間50分とのこと。思ったより早い。
11:15
飛行機が動き出した。15分後離陸。JFK空港に着いてから飛び立つまで3時間だった。NHKニュースが始まったが前日の19時のニュースだった。同じニュースなので興味なかった。津波のニュースが主体。飲み物を聞かれたので白ワインをもらった。ナッツが付いていた。CAさんに食事の種類を聞かれた。前菜なしの食事を頼んだ。和食+デザート(ケーキとコーヒー)を食べた。映画を観た。ミネラルウォーターをもらった。
02:30
アイマスクとマスクをして寝た。一度目が覚めたが、まだ早いので目を閉じていた。
06:00
起床。思ったより長く寝ることができた。アップルジュースを飲んだ。全く食欲がなかったが洋朝食(オムレツ)を食べた。和朝食は、きのこの雑炊だった。洋朝食は味も量も問題なし。日本人に合わせているのでストレスを感じない。前回のAAのときはコーヒーの量が2倍あった。税関申告書の用紙をもらって記入した。外は明るい。
08:10
飛行機が高度を下げるときに揺れた。外を映しているカメラでは雨が降っているように見える。カメラは複数ある。真下と斜め前。
08:30
サンパウロに到着。滑走路に降りたとき、ドスンという音がして衝撃が大きかった。飛行時間は9時間。

2010.3.1(月)サンパウロ~ベロ
08:50
サンパウロは雨だった。暑くもなく寒くもない。入国審査の列に並んだ。45分で審査完了。時間がかかった。ここで注意するのは、飛行機の中でトイレに行っておくこと、早く並ぶこと。列の中に入ったらトイレに行けない。機内預け荷物は回転式の場所と別に置いてあった。
09:30
南米事務所の運転手さんが迎えにきてくれていた。サンパウロは車が多く、特に雨の日の月曜日は多いとのこと。日本と同じ。
10:50
南米事務所着。事務所に入るカードを借りた。5階の事務所で歯を磨き顔を洗った。駐車場は-1階。
11:40
事務所長、担当の方などにあいさつ。現地の会社の副社長から電話をいただいた。着いた確認と今日の予定。
12:10
サイン登録。航空券の半券が必要だった。これについて事前の連絡はなかった。パスポートのコピーを渡し、サインして完了。今後は運送業者と連絡とりあって荷物を受け取ることになる。弁当をいただいて会議室で一人で昼食。南米事務所のメンバーは昼食会をしていた。
14:15
南米事務所出発。運転手さんの運転でコンゴーニャス(CHG)空港へ。
14:30
CHG着。JJ3202便を予約しているはずだったのでTAMのチェックインカウンターで予約を確認したが予約が見つからない。担当の方に電話してもわからない。自分のクレジットカードで支払ってチケットを買った。435R$。あとで聞くと、現地の会社がGOLの安いチケットを買い、その連絡が全員に行き渡らなかったことが原因。
15:10
検査して搭乗口へ。15番ゲートに急いだ。
15:40
搭乗。16A。席はガラガラ。左側の3列席の窓側。天気は朝より良くなった。
17:05
ベロ コンフィンス(CNF)空港着。荷物を受け取って外に出た。運転手と合流。トヨタ車のレンタカーでホテルへ。
18:00
OuroMinasホテル着。大きなホテル。シャワーを浴びた。テレビは日本の番組を見れなかった。ホテルの前で車に乗せてもらいレストランへ。
19:20
アトランチコというシーフード料理のレストランに入った。飲み会には親会社の副社長も同席されていた。
22:40
ホテル着。歯を磨いて寝た。インターネットが使えない。故障中とか言っていた。夜中、2時、3時と目が覚めたが、寝る時間は確保できた。

2010.3.2(火)ベロ~イパチンガ
05:30
目覚まし時計で起床。シャワーを浴びた。2階のレストランで朝食。エレベーターに乗ったら私を知っている人がいた。だが、どこで会った人か?わからなかった。バイキング方式の朝食はおいしかった。コーヒーを2杯飲んだ。
07:50
車に乗った。雨が降り始めた。
08:05
パンプーリャ(PNP)空港着。運転手さんと別れた。TRIPのチェックインカウンターに並んだ。通路側の席がいいか窓側の席がいいか聞かれたので、どこでもいいと言ったつもりだったが、全く伝わらなかった。「バランスとってるのでどこでも問題ないよ」、と解説された。荷物の重さが23kgを超えていたので、追加料金を取られた。7kgオーバーで12.25R$。領収書をもらった。別のカウンターで料金を払い、もとのカウンターに戻ってチケットを受け取った。
08:25
待合室に入って待った。雨が降っている。雨が降ると飛行機が遅れる。画面に表示されているのはDelayed 9:00。待っている人は長袖の人と半袖の人が半々。Atrazadoに変わり、しばらくしたらProceed Gate 9:30 に変わった。
09:20
搭乗。15A。乗客は6割くらいしかいない。飛行機は新しい。プロペラ機。
09:30
PNP発。30分遅れ。雲の中を飛んでいるので外は真っ白。
10:15
イパチンガ着。現地の会社の副社長が迎えに来てくれていた。車でサンジエゴホテルへ。チェックイン。インターネットを使うには費用がかかるようになったとのこと。
11:45
現地の会社の副社長のアパートへ行き昼食をいただいた。







以上、終わり。

カンボジア旅行

カンボジア旅行の記録を紹介する。今回の旅行の目的はカンボジアの遺跡を見ること。 2年連続で海外の遺跡観光をすることになった。カンボジアの遺跡が造られたのは9~13世紀。昨年訪問したメキシコの遺跡は4~11世紀。ほとんど年代が重なるが、少しだけカンボジアの遺跡が新しい。 旅...